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2020年2月16日 (日)

反応速度測定システム「PasoMega®RTime」開発秘話

きっかけは脳梗塞で2種免許を失効したタクシー運転手さん...

昨年秋、あるタクシー運転手さんから「深視力測定」を依頼される連絡が入りました。

お話を伺ったところ免許更新の直前で脳梗塞になってしまい、入院していたので免許が失効して困っておられました。深視力検査を標榜する店舗数店に事情を話すも断られ、藁をもすがる思いで当店にご連絡いただいたようです。

その時点ではすでに退院したものの、半身の麻痺が続きリハビリを継続されているようでした。あまりにもお気の毒であったことと、視力はある程度見えるとのことでしたのでご来店いただきました。

実は免許証は失効から6か月以内は救済期間として再度視力検査と深視力検査をパスして書類提出すれば交付されるのです。このことはご本人もご存じでしたが、問題は深視力測定です。左半身の麻痺が残りリハビリ中とのことでしたが、動く方の手の指もボタンを押すタイミングがなかなか合いません。

深視力検査では、たった0.1秒の違いで2~3mmのズレを生じるからです。この僅かなズレで泣かされている人がかなりおられます。

視力はそこそこ出ていたので、恐らく「三桿は見えていてもボタンを押しにくいのでは?」と感じました。しかしその時点では正確な反応速度を調べる手立てがなかったので、直感的になんとか開発できないか考えました。当店では僅かでも開発にポジティブな可能性が見いだせる内容と判断した場合、研究対象として対応することがあります。

ネットで「反応速度」を調べたところいろいろな種類があり、深視力測定に効果的なものはどの反応速度を測定したらよいか、1か月ほどかけて専門家の執筆した学術論文を調査しました。そこでいろいろな資料と出会い、後にシステム開発に大きな参考になりました。

実際にWEB上でもすでに反応速度を調べるものはあったのですが、ネット上の速度測定はいくつかの問題点があって深視力向上には使えそうにありませんでした。最も大きな問題は、オンラインのものはネットの同期タイマーを使用している点と通信速度に影響されるためシステムが安定せず、測定時間の精度・信頼性が低かったからです。

さらにパソコンのキーボードを使用するとどうしても構造的に0.1秒程度遅くなることが判明し、深視力測定器で使用するものと同等なスイッチをパソコンに接続する外部スイッチを作成しました。これもけっこう大変でしたが良好な結果を出すことができました。

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またWindows系の開発言語には高精度タイマーを発生するコンポーネントが用意されているので、反応速度測定ソフトを0から開発しました。

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その年の暮に、完成した試作システムで例のタクシー運転手さんに試したところ右手親指での反応速度は平均0.3秒台で標準的になったことがわかり、深視力検査の練習をしてから、あと3日で2種免許が完全失効というところで神奈川県の試験場に行かれました。

数日してご本人から電話があり、なんと

「おかげさまで...どうにか無事に合格しました...ありがとうございました...」

というリベンジの吉報をいただきました。ご努力の限りを尽くされたことを思うと胸が熱くなりました。

ご本人のご不自由な片足を引きずりながら運転試験場に向かう姿を見送ったことが忘れられず、当方も家内も鳥肌の立つような感激をいたしました。当社の技術がお役に立てて冥利に尽きる瞬間です。

おそらくこの半年間はかけがえのないお仕事を失職するかもしれないご不安を抱えた毎日だったことでしょう。今後のリハビリが進み、一日も早く職場に復帰できることを願ってやみません。

反応速度は個人差・年齢差があり、深視力測定に影響することがわかっていますが、さらに深く関連性の研究を積み重ねる必要があります。それはシステムのみならず利用技術も考慮しなくてはなりません。今後も深視力検査に困っておられる方のために新しいシステム開発を進めたいと思っています。今後の発表にご期待ください。

武蔵小杉のIT系メガネショップ J-EYE

 

2019年2月10日 (日)

テクニカルショーで注目されたHEVスペクトル分析

盛況だったテクニカルショーヨコハマ2019

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神奈川県の中小企業のみならず、そうそうたる大企業のブースもあって相当数の来場者があったようです。

思えば昨年の受賞の時から夢に描いていた産業Navi大賞受賞者ブースは、神奈川県経営者福祉振興財団の強力なバックアップをいただきました。

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当社のブースにも業種を問わない多彩な来場者がお見えになり、特に各種分析関係の専門家の皆様の暖かい励ましや貴重なアドバイスをたくさん頂戴いたことは大きな収穫でした。やはりここに通った甲斐がありました。

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また多くのエンジニアや専門家の方から、このHEVスペクトル分析システムに良い評価をいただき、システムの導入を検討された企業様や当社J-EYE店にご来店のご予約までいただいた方もありました。

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開催した50分のセミナーも開始から徐々に人が入り始め、終了間際には座席の7~8割の人が集まっていました。半分も集まればと思っていましたのでまずまずの結果でした。

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やはり高エネルギー可視光線(HEV)のセミナーはメガネ業界でも初めてであり、特に2020年の水銀条約(水俣条約)の関連からLEDの詳しい話まで網羅していたので内容がてんこ盛りとなり、質問時間が取れないほどでした。セミナー終了時に受講者からブースで熱心な質問攻めにあったことは言うまでもありません。

メガネ業界の方も多数お見えになりました。名古屋から駆けつけてくれた名古屋眼鏡の小林社長さんや、おやつの差し入れを届けてくれたレンズメーカーさんも来られ、1社(NK社)を除き皆好意的に応援していただきました。

それもこれもあっという間に3日間が過ぎ、全体には建設的で新たなシステム開発につながる良い機会を与えていただきました。当社ブースを片付け終えた時には、思わず熱いものがこみ上げてしまって...夕闇に映える横浜の街の明かりを背にしたとき、この1年の行事がすべて終了したことを悟りました。

お世話になったすべての方々に深く感謝申し上げます。

日本初のIT系メガネショップ J-EYE

2019年1月17日 (木)

テクニカルショーヨコハマ2019に出展とセミナー開催します

来る2/6~8まで、パシフィコ横浜でテクニカルショーヨコハマ(工業見本市)が開催されます。

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当社は昨年受賞した産業Navi大賞の関連で、神奈川県経営者福祉振興財団の設営した特別ブース内でPC-SPECTRUM64/HEV2の出展と製品セミナーを予定しております。特に製品セミナーではまだwebでも表示していない最新情報を網羅しており、メガネ業界に関わらず一般の方も他業種の方も対象としております。すでに続々とご予約を戴いております。

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またブース内ではPC-SPECTRUM64/HEV2システムの詳細な解説並びに実演も予定しておりますので、多くの方のご来場をお待ちしております!

デモ日程は直前で予定が変わることもありますので、直前情報をご覧ください!!

日本初のIT系メガネショップJ-EYE

2018年9月 8日 (土)

産業Navi大賞受賞式に出席しました

★昨年14社→今年10社受賞の狭き門突破

 

9/6、ついにこの日がやってきたという思いで、横浜桜木町のみらいホール(県民共済プラザビル1F)にて表彰式に参加してきました。

 

審査委員長さんから総評について伺い、今年も内容の濃い応募が多数集まって審査がかなり難航し、数回の審査会の果てに10社の受賞が決定したそうです。

 

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ここまで2年かけて準備した結果4社しか入れない優秀賞を獲得し、改めていただいたクリスタル製プラークの重さを深く実感しました。

 

この受賞は決して終点でなく、1つの通過点として今後も画期的なビジョンケア系のITソリューションシステム開発に挑む計画です。

 

HEVスペクトル分析システムはすでに数社から引き合い(メガネ業界以外からも)が出ており、出荷時期を調整したいと思っております。

 

式典の終了後に経営者セミナー、懇親会が行われ、あっという間に1日が過ぎていきました。外に出るとあたりは薄暗くなり、桜木町駅のまわりは街の明かりに照らされていました。横浜と言えばやっぱり「ブルーライト」ですかね...

 

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ITビジョンケア・システム開発を推進する

 

メガネショップJ-EYEにご期待ください!!

 

 

 

 

 

 

2018年8月31日 (金)

神奈川新聞に産業Navi大賞特集が掲載されました!!

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 昨日8/30の神奈川新聞朝刊に産業Navi大賞受賞者の一覧が掲載されました。

 各受賞者のインタビュー内容がわかります。各社の特殊技術や創意工夫はとてもすばらしく、正にこのアワードの水準の高さを実感するもので大変勉強になります。

 9月上旬、神奈川県経営者福祉振興財団の産業Naviホームページでも詳しい内容が掲載される予定ですのでそちらもご覧ください。

武蔵小杉・向河原

メガネショップJ-EYE 

2018年8月13日 (月)

第9回かながわ産業Navi大賞で優秀賞受賞しました

メガネ業界として初の受賞!!

このたび神奈川県・経営者福祉振興財団主催の「第9回かながわ産業Navi大賞」の優秀賞を受賞することができたことを、関係者の皆様並びに日ごろ様々なご意見を戴いているお客様全員に深く感謝いたします。

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2年前に川崎市の「かわさき起業家コンテスト」で4部門受賞に続き、神奈川県で難関のコンテストにも受賞できたことは、正に夢のような出来事です。

川崎信用金庫・向河原支店の支店長様から発表翌日に立派な胡蝶蘭をいただき、「本当にこれは夢でないんだ!!」という受賞の実感が湧いてきました。

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去る7/27に神奈川新聞朝刊に受賞結果が掲載されて半月が立ちましたが、当初はマスコミ等の取材攻勢と提出資料の作成で多忙を極め、ブログに書くこともままなりませんでした。現在多くのお客様に感謝の気持ちとして「受賞記念セール」を開催しております。

受賞内容は当社でHEVカットレンズのスペクトル分析システム開発とITを絡めたビジネスモデルが高く評価されたものです。その分析システムPC-SPECTRUM64/HEV2もハード・ソフト共にさらに改良を進めており、近々公表できそうです。

このシステムで2020年に訪れる大きな問題に対応可能な準備を進めています。これからも進化する「メガネショップJ-EYE」にご注目ください。

JR武蔵小杉・向河原駅前

メガネショップJ-EYE

ttp://www.j-eye.com/

2018年2月 1日 (木)

武蔵小杉上空の皆既月食~J-EYE

スーパーブルー・ブラッドムーン見参!!

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つい先ほどまで、本格的な天体望遠鏡を使用して皆既月食を観察していました。早速撮像した画像を1枚アップします。

今回の皆既月食はネットでかなり盛り上がっていたようで、天文関係のサイトにはまったくつながらないほどでした。

心配されたお天気も当初から雲も無く、多くの方がごらんになったことでしょう。カメラの感度を16000まで上げたので、背景に恒星が少し写っています。

ただし上空にわずか薄い水蒸気がかかっていたためでしょうか、皆既中の月面はやや暗く感じました。この月食の暗さの度合いは天文学で「ダンジョン・スケール」と呼ばれ、5段階で評価(明るくなるほど数字が大きくなる)します。

その昔、1993年6月の皆既月食では1991年にフィリピンのピナツボ火山が爆発した影響で火山灰が成層圏に達して周回してしまったたため、ダンジョン・スケールが1という暗さとなり、思わず息を呑むほどの光景でした。このときは夕焼けが異常に赤かったこととも覚えています。皆既月食は地球の上層大気の状態を知る手がかりとなります。

この1月はTV取材やFMラジオの生中継など多忙なイベントが続きましたが、ラストにこのような天文ショーを見られてホッとしています。

武蔵小杉のIT系メガネショップJ-EYE

2017年9月24日 (日)

HEVとブルーライト専用の新分析ソフト開発しました

●業界待望のPC-SPECTRUM64/HEV2開発

これまでLED液晶モニターに適したPCメガネレンズ選択のためのスペクトル分析システムでは、可視光線(380~780nm)全体とブルーライト(380~495nm)をターゲットにしておりました。

しかし時代の流れは、紫外線からブルーライトを含むHEV(高エネルギー可視光線380~530nm)帯域を対策する超UVカットメガネが完全に主流となり、HEV対策メガネの詳細なデータ測定が急務となりました。

構想に1年かけて測定波長、測定項目の選定やGUIのデザイン等を検討し、従来ソフトとの連携を考慮して試作を繰り返し、遂に完成に至りました。

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恐らく、業界と消費者が現在最も渇望している詳細データが測定できるものと思われます。

HEV対策用レンズはすでに多くのメーカーが製造に参入しましたが、消費者がどのレンズが最も性能が良いか、自分に最適か不明なまま購入されることに不安を抱いている声をよく耳にします。

HEV用レンズ(特にUV420)と言えどもメーカーにより性能が皆異なっており、ブルーライトに対する効果も同じではありません。またレンズメーカーから公表される分光透過率は比較の根拠になりますが、光源と比視感度(作用スペクトル)との関係は一切公表されておらず、目に対する効果が消費者には不明のままです。

当社が多くの専門家から支持されている理由は、リアル光源スペクトルとレンズ毎に作用スペクトルを用いて明所・暗所別に計算し、公表していることです。PC-SPECTRUM64を公表してすでに数年が経過していますが、このシステムに比肩するシステムは日本国内にも海外にも未だに存在せず、コンシューマレベルで体験できるのは世界で当店1店しかありません。

今後もさらに理論的な研究を重ね、より強力なシステム開発にしようと思っています。

当社「超紫外線カットメガネ徹底研究」をご覧ください。

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2017年9月11日 (月)

UV420のブルーライト性能を検証

白色LED光源モジュールで検証実験

昨年420、435、440nmのLED光源モジュールを開発し、繰り返し測定していた時にUVや380~420nmだけでなく可視光のかなりの波長範囲にわたり快適な効果があることに気づいておりました。原料メーカーのカタログ・スペックがそのエビデンスを裏付けています。

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ところがレンズメーカーはほとんどUVカット機能を強調し、肝心なブルーライト特性に触れていないことに疑問を感じていたので、広帯域LED光源の開発に至ったのです。

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この8月に完成したB-Y/LEDの測定モジュールと精密アライメント可能なスキャニング用スタンドを同時製作し、注目のUV420レンズがどの程度ブルーライトカット特性があるか実証実験しました。加えてHOYA RG435レンズとの性能比較も実施しています。

スペクトル分析で真実を追求!!

最も重要なことは照明学会のブルーライトに関するコメントにあるように、目で感じる光の評価は発光体の光スペクトルのピークのみならず、作用スペクトル(CIE標準比視感度)と掛け合わせた全光束(指標値)を評価しなくてはなりません。ここでは光スペクトルと全光束の測定結果をすべて公表しています。

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UV420はPC作業に適した基本性能を確認!!

結果はやはりというかメーカーのスペック内容と矛盾しないブルーライトカット特性が確認できました。詳しい結果は当社ホームページに掲載しています。

当社ではブルーライトカットをスペクトル分析という方法で解析(世界初)しており、眼鏡店に設置している例は米国にもヨーロッパにも無く、世界唯一です。しかも解析ソフトはすべて独自に開発しました。

当社ホームページの中の「超UVカット(UV420)徹底研究」をご覧ください。

武蔵小杉のIT系メガネショップJ-EYE

 ttp://www.j-eye.com

2017年8月23日 (水)

白色LEDモジュール開発でブルーライト測定

B-Y/LED測定モジュールを開発しました

これまでUV420レンズやHOYA RG435レンズの測定のために420nm,435nm,440nmを製作しましたが、広帯域のLED光源を使用してPC画面やLED照明と対策レンズの効果を測定するため夏休みを利用して開発しておりました。

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さらに最近作ったスタンドも光ファイバーを取り付けるプレートのバイブレーションを防止する機構を考えて最小限の改造で解決し、誤差を最小にすることができました。

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測定モジュールは必要に応じてさらに製作する可能性があります。

また、この1か月の間に以前開発したブルーライト解析ソフトPC-SPECTRUM64 Ver.1.0のデータフォーマットと測定エンジンの一部を改良し、さらにスペクトルの座標値を表示する機能を追加してVer2.0シリーズを開発しました。

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まだまだ予定内容がすべて消化できず、手を入れる部分がありますが少しずつ行っていきたいと思っています。

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