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2011年5月 8日 (日)

乱視のお話し~その1

Ph000_2 メガネを作ろうとして視力検査をするとリングの切れ目の向きを言うだけでなく、左の時計の文字盤のような視表を見せられたことがあるでしょう。
 そう、これが乱視測定のための「放射状視表」といいます。

 乱視が無い方の場合には放射状視表の全ての線が均一に見えるのですが、中には左の画像のように特定の方向だけが濃くはっきりして他の線がぼやけている場合があります。片目だけこのような状態もあれば、両目ともこの状態の場合があります。
 視力検査でも学校や会社の文字視表やランドルト視表だけでは乱視の状態がわかりません。眼科やメガネ店にある視力表ならば乱視の状態と度数の測定が可能です。

わかっているようで解らないのが乱視です。僅かの変化でも侮れないのが乱視の影響です。そこで数回に分けてJ-EYE風に解りやすく乱視の目の状態についてご説明いたします。

なぜ上の画像のような見え方になるかご説明しましょう。下の図を見てください。
Fig001_4
ある目の2つの状態を示しています。

図の上のサンプルは乱視が無いので縦方向も横方向も焦点がL0の位置で合焦しています。つまりレンズの全面が均一な球面の場合は焦点が1点に収束いたします。

ところが図下のサンプルの場合はL0のように1点ではなく、L1とL2のように光が収束する位置がズレてしまっています。

仮にL2の位置が網膜とすればこの目の状態は近視性乱視を示しており、逆にL1の位置が網膜の場合は遠視性乱視を示します。殆どの方が知られていないのですが、つまり乱視にも近視の状態と遠視の状態があるのです。

乱視の近視性および遠視性の説明でわかりやすいシリンダーレンズの図を掲げておきましょう。この両レンズは全方向にピントが1点に収束するのではなく、線状に収束するレンズです。乱視用のレンズはシリンダーレンズではなく、トーリック面と呼ばれる球面形状のレンズを採用しています。
Fig002_5
①は凸面のシリンダーレンズです。像側に線状に光が収束する性質を持っています。
②は凹面のシリンダーレンズです。物側に線状の虚焦点があり、像側の光が発散します。

乱視の状態に近視遠視があることはおわかりいただけたと思いますが、乱視にはその大きさである度数と、方向性を示す角度という要素も加わります。視力を検査する人の技量が最も簡単にわかるのがこの乱視の度数測定なのです。乱視をいい加減に測定されたり、抜いたら見づらくなるのに抜かれてしまったら、すべてメガネを購入しようとする方に影響が出てしまいます。

次回以降、J-EYE風にどのwebにも書かれていない内容を基にさらに詳しくやさしく「乱視」の深~いお話しをしていきます。

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