乱視のお話し~その2 「乱視の見え方の実験」
実際に乱視の状態とはどのように見えているかデジカメで実験してみました。
デジカメのレンズの前に検査用の乱視レンズを付けない画像と取り付けて撮影した画像を比較して見ましょう。
乱視無し ( C=0.00 Dpt )
乱視有り ( C=+1.00 Dpt Ax180゜ )
乱視有り ( C=+2.00 Dpt Ax180゜ )
乱視有り ( C=+3.00 Dpt Ax180゜ )
このサンプルでは乱視の度数が増加するほど上下方向における画像のボケの量も大きくなっていることがおわかりでしょう。
乱視の度数の横に Ax180゜と記していますが、これが乱視の軸度という角度を表しています。検査では5度刻みですが、ほとんどの場合10゜刻みで扱われています。乱視の度数が弱いならば影響も少ないのですが、ある程度以上になると急速にその影響は大きくなります。測定精度も5゜以下、加工精度も1゜以下の厳密な精度が維持されていない場合視力が向上しません。見えそうで見えないメガネになってしまいます。僅か5゜の違いで視力が2段階ぐらい異なる場合もあります。その理由は次の図にある数式に関係します。
乱視レンズの軸度ズレのA゜は位相が変化してしまうため、全視界方向の度数の変化に繋がるからです。また何らかの理由でメガネの形状が変化してしまって乱視の軸度が変わっても見え方に影響いたします。乱視のメガネをかけている方は検査も加工も信頼できるお店で調整してもらったほうが無難です。また少しでもメガネが歪んだら購入したお店できちんとメンテナンスしてもらいましょう。
当社のお客様のデータをランダムに500件選び出し、乱視のある人と乱視の無い人の比率を調べてみました。乱視が全く無い人は全体の20%で、実に80%の方に乱視がありました。5人のうち4人の方に乱視の状態があることがわかりました。
IT系メガネショップ J-EYE
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