遠近両用レンズを失敗したくない方のために...
40歳過ぎた方が使用するメガネレンズの中に、遠近両用レンズがあります。
これは1つのレンズの中に遠くを見る部分(a)と近くを見る部分(c)、その中間に中間距離を見る部分(b)があります。
日本中の多くのメガネ店で販売されていますが、良くお客様から言われることに
「遠近両用は人によって掛けられないそうだけど...」
という内容があります。遠近両用レンズは一般の既成製品ではなく、全て特注製作なので価格が高いのが普通です。ですから購入される方にとっては失敗したくないと思うほうが自然だと思います。
遠近両用で失敗されるお話の内容をうかがうと、
- お客様の目的内容と商品特性が合っていない。
- フレームの天地サイズが遠近両用に適していない場合。
- 遠近両用を選ぶ前に十分な相談がされていない。
- 遠近両用レンズに設計や構造の違いがあることを知らされていない。
- 明視域や調節力、両眼立体視の測定もされず、単純に遠方度数と加入度数の測定だけで終了(検査時間の短いショップに多い事例)されている。
- 近用両眼立体視表が使用されていない。
- 遠くも近くも左右の度数が合っていない。
- 1mmの位置の上下で見え方が変わるのに、最も重要なフィッティングが十分でないために見え方が安定しない。
- 遠近両用にも限界があることを知らされていない。
などさまざまですが、こうして並べると販売側の不備によることが原因の問題も結構あるように思います。遠近両用レンズは最もスキルの高い技術が必要なアイテムで、それこそ販売経験者と未経験者の対応には露骨な違いがあり、理論と実践の両面で経験を積んでいなければ数年の経験者でも満足な測定・調整は難しいのです。遠近両用は決してどこのメガネ店で購入しても同じではありません。
ホームページやチラシに視力測定に関する内容をメーカーパンフのカットアンドペーストでなく、自分の言葉で書かれているお店ならとりあえず安心です。
「どのようなプロセスやシステムを開発したらリスクを減らせるか?」という問題は長い間の宿題でもありました。そこで数年かけて研究した結果、当店では遠近両用レンズの測定と販売のIT化に成功しました。
遠近両用レンズや他の多焦点レンズの検査情報を基にした数値処理システムの開発で明視域内の快適範囲の決定や、レンズの種類選択は複雑なクラスタをブール代数を応用した処理システムの開発で最適化しております。
この3月、あの地震のさなかに更に強力なシステムを開発して製品化しました。あと1週間でその新製品であるPasoMega®シリーズ最上位製品を同業者向けに名古屋駅前の展示会で発表いたします。こちらの店舗にも順次システムを入れ替える予定です。
遠近両用メガネや中近用・近々用・垂直非球面など、高機能メガネのご購入の際には是非とも専門店にご相談下さい。
PasoMega®/パソメガ®システム ttp://www.pasomega.com/
IT系メガネショップ J-EYE
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