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2011年8月 8日 (月)

オフィスの照明削減による視力と生産性の影響

政府の掲げる節電対策の影響で、大きなオフィスを抱える企業の照明までも削減されています。問題は照明の削減と視力の影響がどのように関わってくるかということです。

照明を落とされたオフィスにおける作業者の目の状態は

  1. 窓の少ない外光の入りにくい環境では、照明を落とすと目の瞳孔径が広がり、焦点深度が浅くなる。
  2. 老眼初期やレーシックで近方が見づらい場合は、暗くされると更に見づらくなったり作業能率が低下する。
  3. 通常の明室下における左右の自然瞳孔径の差は1~2mm程度といわれているが、照明が低下した状態では左右の差異が増加して眼の固有の収差量の変化も大きくなる。
  4. 弱照明環境下(薄明かり)では視力そのものが低下する。自動車の運転で最も事故が多い時間帯が夕方といわれている所以である。
  5. 書類のコントラストが落ちるため、レーザープリンタで縮小された画数の多い文字の判読がしづらくなる。
  6. 照明が低下すると瞳孔は開散するが、近くを見ると近見反応により瞳孔が小さく(縮瞳)なるので光を集めづらくなり、その結果近方の文字のコントラストが低下して応答速度(レスポンス)が低下する。

 つまり照明を落とされて良いことは1つも無く、ブラインドを開放したり調光する手段を講じなければ、オフィスの機能がかなり低下することが考えられます。この状況が続けば日本企業の生産性にとって影響が出るものと思われます。採光部分を拡大するなどオフィスの構造を見直すことにもなるでしょう。

 一般的な天井の照明だけでデスクの照明を賄うとすると大きな電力が必要ですが、例えば同じ明るさ(ルクス)の照明を天井からの半分の距離に設置すれば4倍の明るさ(明るさは距離の二乗に逆比例)になる関係から、逆説的に言えば天井から半分の距離に1/4の明るさの照明を設置すればデスクの明るさは同じになります。そうすれば消費電力を下げてもデスクの明るさは変わりません。吊り下げ式の照明器具に変更すれば作業性を維持して大幅な消費電力の削減に貢献できるでしょう。

 パソコン作業の場合は明るい画面を見て作業できるのですが、書類を見る場合には特に近用度数の適正な測定がされていないと焦点深度が浅くて使い物になりません。さらに乱視の正確な調整がされていない方の疲れは相当なものと拝察されます。

 メガネによって網膜に正確に結像させると、合焦付近の光量は最大になります。つまりピントの合ったメガネをかけると明るく感じるのはこのためです。ただし絶対光量が低下している場合は限界もあります。書類を見る場合はパソコンモニターを照明代わりにするなどの工夫も良いと思います。

 近用の正確なメガネの測定は新聞や本だけを見ているだけではわかりません。近方明視域を正確に測定し、調節力や快適範囲の分析をして初めて正確といえます。当社で開発したPasoMega®システムでは、測定データ解析をしてその場でグラフィックに表示させることができます。現在薄暗いオフィスで近くが見づらい方のご相談をお受けしておりますので、是非ともご相談下さい。
 
IT系メガネショップ J-EYE

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