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2012年10月 6日 (土)

ブルーライト対応メガネの分光透過率測定により驚きの結果が...

▲広告に出ている短波長カット率はどんな計算をしているのか?

現在多くのブルーライト対応のPC用メガネは広告で「目に有害な波長を45%~50%カットする...」と表記されていますが、その手のメガネをLEDディスプレイの前に設置したスペクトルと非設置のスペクトルを表示したのが下の画像です。計測してみたら驚きの結果が出てきました。

Gra1b

380nm~495nmの範囲のピーク値も積分値も20%以上変化していませんでした。

ブールライトにまつわる多くのブログや認定眼鏡士のいるメガネ店までほぼ100%、分光透過率曲線の評価はピークレベルに対する客観的な大きさの判断でしかありません。実は物理学の基本実験での光測定は、単色光でなくある程度スペクトル幅を持つ場合では任意波長の範囲で積分計算しなければなりません。その積分値が評価対象となります。

ですから物理学上の減光率の計算は

減光率 =  ( フィルター有りの積分値 ) ÷ ( フィルター無しの積分値 )

のはずです。これ以外の独自に編み出した計算手法による数値は公式なものではなくなります。

当方が開発したスペクトル解析システムは全て積分計算が自動的に行えるようにして複数のスペクトルを同時に比較計算できるようにしていますが、それにしてもあの広告はどのような公式を使用して45%~50%もの数値をを出す計算されたのか一度お伺いしてみたいものです。

▲単にスペクトルを検出するだけでは意味が無いことも理解できた

現在の分光器は検出器(ディテクタ)にCCDの1次元ラインセンサーを使用しています。これが大変高感度なのでダークカレント(暗電流)の処理をきちんと行わなくてはなりません。

撮像したスペクトルから暗電流成分を差し引くダークサブトラクトと言う処理を行う必要があります。ただし暗電流は一定ではなく、システムの通電時間と本体の温度に影響するので安定動作の環境を作らねばなりません。ですからスペクトルを撮っても、エネルギー強度の低い対象にはS/Nを向上させるため1回の取得ではなく積算平均化処理なども必要になるでしょう。スペクトルを扱うには相応の知識と経験が不可欠といえます。

これからまた毎日が勉強になりそうです。

IT系メガネショップJ-EYE

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