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2012年11月

2012年11月20日 (火)

パソコン用メガネ最新情報~ブルーライトに強いタッチパネルPC続報

◎タッチパネルの材質的理由でブルーライトの高い吸収効果があることが判明

 すべてのタッチパネルについて同じかどうか調査しておりますが、とりあえず酸化インジウム錫の薄膜を蒸着したタッチパネルについて調べを進めたところ、神奈川県産業技術センターのサイトにたどり着きました。ここではタッチパネルに使用されている酸化インジウム錫の蒸着膜とガラス基材の分光透過率を計測されていました。

神奈川県産業技術センターサイト

Graph_1

このグラフを見て驚いたのは、前回のブログで述べたタッチパネルの透明電極だけでなくガラス基板もブルーライト領域を吸収しているのではないかと予測したとおりの結果が出ていました。

 465nm付近のガラス基板の透過率が約90%で酸化インジウム錫の薄膜の透過率が約85%となっていました。この両者の組合せの結果LEDのブルーライト領域をかなり吸収することができたのではないかと思います。そこで2年前に製造されたWindows7のSlatePCのスペクトルも気になって調べたものが次のようになります。

Win7pc

 このグラフでは青線がLEDのスペクトルで、緑線が標準比視感度、黄色線が肉眼で視認できる光束のスペクトルを示しています。つまりこのSlatePCではブルーライトの465nmにおける相対発光強度は最大ピーク値の0.05程度であり、ほとんどが肉眼で見やすい500~600nm付近であることがわかります。

 Slate(スレート)PCだけでなく、同様なタッチパネルは今のスマホでも使用されているはずですから、どこかのメガネ店の宣伝でスマホはPCの1.5倍以上のブルーライトを出しているスペクトルの画像はどのメーカーのスマホのことか調べてみたいものです。

 もしかしたら酸化インジウム錫の薄膜を使用したタッチパネルが内蔵されているすべての機器は、ブルーライトの透過率が安価なブルーライト用メガネよりも低い状態になっているのかもしれません。タッチパネルの製造メーカーは液晶モニターのメーカーからの要望で逆に青色光の吸収を抑える製品も研究しているらしく、今後の各メーカーの動きが気になります。

 ただし前回も申し上げたように、一般の液晶モニターは上記のような分光特性ではないのでブルーライト領域の出力が他領域よりも強いのは確かであり、タッチパネルでも目が光を強く感じる500~600nm領域を抑える色付きレンズのパソコン用メガネを必要とする場合もあります。ですから状況に応じたパソコン用メガネの最適化が重要となります。

 当店では世界で初めて液晶モニターのブルーライト解析をするスペクトル分析システムの開発のみならず、パソコン用メガネのカラー最適化システムやレンズ度数最適化システムなどあらゆる最新システムを独自に開発してパソコン用メガネのご相談を受け付けております。お困りの方は是非ともご相談下さい。

ブルーライトの最新情報は当店のサイト

「パソコン用メガネ最新情報~ブルーライト徹底研究」
ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174p.html

をご覧ください。

IT系メガネショップJ-EYE

2012年11月 7日 (水)

パソコン用メガネ最新情報~ブルーライトに強いタッチパネルPC

★Windows8のタッチパネルPCを測定していて驚きのスペクトルを抽出

W8s
Windows8のスレートPCはブルーライト領域のピークが小さい!!

これは当然と言えば当然かもしれませんが、タッチパネルPCと非タッチパネルPCの違いとはLCD画面の上に透明電極を仕込んだタッチパネルが重なっているかどうかということです。タッチパネルに使用されている透明電極は酸化インジウム錫等の金属皮膜を蒸着して製作しているので、短波長光を吸収しているのでしょう。さらに最新のタッチパネルPCやスレートPCは強化ガラスも短波長光を吸収する効果を持っている可能性が考えられます。

つまりタッチパネルそのものが、クリアタイプのブルーライト減光フィルターの役目を担っていることになります。さらにスペクトルの分析から、市販されている低価格のクリアタイプ・ブルーライト用メガネよりもむしろ青色光の吸収特性は高いかもしれません。

現在2社のタッチパネルを測定しましたが、どちらも同様にブルーライト領域である380~495nmのピーク(460nm付近)が500nm以上のピークよりも小さく、Windows8系タッチパネルPCのブルーライトはかなり押さえ込まれている結果となりました。(PCだけでなくタッチパネルを内蔵したS社のデジタルフォトフレームも全く同じ結果となりました)

ただしその500nm以上の肉眼で認識できる領域の光束は結構出ているので、このような場合はHOYA社のキャリアカラーなどの機能別カラーレンズで減光すれば疲れにくくなります。さらに近くを見やすくするためのメガネ調整でより快適さが増加します。

タッチパネルはWindows8のスレートPCだけでなく、Android端末やiPadなど多くのPCでも採用されていますがベンダーの多さと最新部品を実装したWindows8系の方がコストに余裕があり、質の高い部品を採用している例が多いのでしょうか。これからもタッチパネル内蔵のWindows8系スレートPCやノートPCをさらに測定してここにご報告いたします。

 眼鏡店では世界で初めてブルーライト領域のスペクトル測定サービスを開始しました。そのために当店マネージャーが独自に開発した専用解析ソフトが学術方面からも注目されています。

ブルーライトの最新情報は当店のサイト

「パソコン用メガネ最新情報~ブルーライト徹底研究」
ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174p.html

をご覧ください。

IT系メガネショップ J-EYE

2012年11月 6日 (火)

パソコン用メガネ最新情報~LEDとCCFLのバックライトの違い

いまパソコン用メガネ関連で最も問い合わせが増えている内容があります。

下のサイトをご覧になった方々です。

「パソコン用メガネ最新情報~ブルーライト徹底研究」
ttp://www.j-eye.com/001_0014/f10174p.html

Blp1

液晶画面のバックライトにLEDを使用しているとばかり思っていたら実はCCFLという蛍光灯のようなものだったと言う方が増えていることです。これは以前からそのような話をたびたびご相談いただいており、「量販店で購入した度無しのブルーライト用メガネをかけても何も変わらず、長時間掛けても目が楽にならなかった...」というものです。

以前にもこのブログで掲載しましたが、LEDの光学的な特性は下の画像のようになります。

Gr_sp2   

ところがCCFLでは

Ccfl0_2

のようになります。

LEDとCCFLではずいぶん分光特性が異なることがわかります。ところがここで問題なことが2点ほどあります。

① 巷にあふれるブルーライト用メガネはLED液晶用に作られているのでCCFLを使用した液晶画面に効果が無い。会社や学校の液晶モニターが本当にLEDを使用しているかは外見だけではまったくわからない。

② 現状で100%販売店はブルーライト用メガネの販売時点で、お客様の液晶モニターのバックライトがLEDかCCFLかを区別して販売していない。通販ではなおさら。

これを知らずに購入して本当に「目が楽になった」と感じるのでしょうか。ご心配の方は液晶モニターの型番などからバックライトの種類をお調べになってみてはいかがでしょうか。

当店の開発したPasoMega®PC-SPECTRUMシステムで瞬時にLEDかCCFLかが判定できます。ご不安の方で店頭に持ち込み可能なPCでしたら是非ご予約の上ご相談下さい。

これはまぎれもなくメガネ店では世界初のサービスです。

IT系メガネショップ J-EYE

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