パソコン用メガネ最新情報~ブルーライトに強いタッチパネルPC続報
◎タッチパネルの材質的理由でブルーライトの高い吸収効果があることが判明
すべてのタッチパネルについて同じかどうか調査しておりますが、とりあえず酸化インジウム錫の薄膜を蒸着したタッチパネルについて調べを進めたところ、神奈川県産業技術センターのサイトにたどり着きました。ここではタッチパネルに使用されている酸化インジウム錫の蒸着膜とガラス基材の分光透過率を計測されていました。
このグラフを見て驚いたのは、前回のブログで述べたタッチパネルの透明電極だけでなくガラス基板もブルーライト領域を吸収しているのではないかと予測したとおりの結果が出ていました。
465nm付近のガラス基板の透過率が約90%で酸化インジウム錫の薄膜の透過率が約85%となっていました。この両者の組合せの結果LEDのブルーライト領域をかなり吸収することができたのではないかと思います。そこで2年前に製造されたWindows7のSlatePCのスペクトルも気になって調べたものが次のようになります。
このグラフでは青線がLEDのスペクトルで、緑線が標準比視感度、黄色線が肉眼で視認できる光束のスペクトルを示しています。つまりこのSlatePCではブルーライトの465nmにおける相対発光強度は最大ピーク値の0.05程度であり、ほとんどが肉眼で見やすい500~600nm付近であることがわかります。
Slate(スレート)PCだけでなく、同様なタッチパネルは今のスマホでも使用されているはずですから、どこかのメガネ店の宣伝でスマホはPCの1.5倍以上のブルーライトを出しているスペクトルの画像はどのメーカーのスマホのことか調べてみたいものです。
もしかしたら酸化インジウム錫の薄膜を使用したタッチパネルが内蔵されているすべての機器は、ブルーライトの透過率が安価なブルーライト用メガネよりも低い状態になっているのかもしれません。タッチパネルの製造メーカーは液晶モニターのメーカーからの要望で逆に青色光の吸収を抑える製品も研究しているらしく、今後の各メーカーの動きが気になります。
ただし前回も申し上げたように、一般の液晶モニターは上記のような分光特性ではないのでブルーライト領域の出力が他領域よりも強いのは確かであり、タッチパネルでも目が光を強く感じる500~600nm領域を抑える色付きレンズのパソコン用メガネを必要とする場合もあります。ですから状況に応じたパソコン用メガネの最適化が重要となります。
当店では世界で初めて液晶モニターのブルーライト解析をするスペクトル分析システムの開発のみならず、パソコン用メガネのカラー最適化システムやレンズ度数最適化システムなどあらゆる最新システムを独自に開発してパソコン用メガネのご相談を受け付けております。お困りの方は是非ともご相談下さい。
ブルーライトの最新情報は当店のサイト
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