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2013年5月15日 (水)

パソコン用メガネ最新情報~スマホの視認性とプルキンエ現象

スマホでの眼の疲れは距離と明るさが原因か

前回の補足です。

場所により明るさの調整で疲れがかなり改善

そもそも明るさに関して言うと、「日中の明るい場所ではスマホがまぶしくて疲れる!!」と相談に来る人がいません。むしろ日差しの強いところではスマホ画面が見づらいくらいです。

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ある明るさに対してどれだけ見やすいかということを「視認性」といいますが、スマホは明るいところでも視認性を維持するために画面輝度がかなり明るくできます。PCと異なり、屋外でも使用することを前提にしているので画面輝度の設定上限が高くされているのです。

問題はその明るさのまま夜を迎えた場合、ヒトの眼がプルキンエ現象の影響を受けてブルーシフトと感度増幅が起こることです。暗い夜道でスマホの画面に顔を明るく照らされた人が歩いている姿を目撃しましたが、想像以上に明るく感じました。とてもクリアタイプのブルーライトメガネでは対応し切れないことは、前回のブログのスペクトル分析結果でもお分かりかと思います。

暗いところでスマホを使用すると眼の瞳孔が激しく縮瞳と散瞳を繰り返すため、瞳孔括約筋の疲労が生じることと、移動しながらスマホを見ているため散瞳したときにピント調節のために毛様筋が激しく動くことによる疲労が生じます。

更にある閾値を超えた光刺激は偏頭痛を引き起こす可能性が知られているので、明るい場所で設定したスマホ画面の輝度は暗い場所には適さないことがわかります。

スマホ画面と眼の距離が近すぎると疲れる

皆さんはスマホを見る距離はどれぐらいにしていますか?

もし30cmよりも近くて長い時間見ていると調節性眼精疲労につながる可能性があります。これは度無しのブルーライト用メガネだけでなく、度付きメガネで見ていても同様です。メガネ店によっては「ブルーライト用メガネをつければ疲れが取れます...」みたいな事を言うところもあるようですが、事実は全く異なります。ブルーライト用メガネをつけても距離を30cm程度離さないと疲れが取れません。場合によっては視力が合っていないこともあります。

スマホとじょうずに付き合うには...

スマホはできるだけ暗いところの使用を避けるか、明るさに応じて画面輝度を調節しないと疲れるのです。

それがLEDという光源だけを問題にしたのなら、ブルーライトに励起されていない有機ELパネルの画面においても暗い場所では同様な現象が起こることの合理的な説明ができません。

LEDでもCCFLでも有機ELでも発光源に関わりなくプルキンエ現象が起こることから、背景光とのアンバランスによって眼精疲労に繋がっていくものと思われます。ブルーライト問題は発光源の種類でなく、薄明視から暗所視にかけてのセンシティビティー・シフトそのもののはずです。

まもなく 「疲れ眼の原因はLED液晶のブルーライト」 という広告は消滅かも!?

有機ELを使用したパネルが普及すれば光源に依存しないことがすべて明白です。LED液晶を絶対害悪視し、事実を歪めた無数の広告はプルキンエ現象や電子材料物性を理解すれば無意味な内容であることが容易にわかるはずです。

LEDも液晶も我国の重要な産業の要として今後さらに発展し続けることから、極端に偏見性の高い広告はまもなく消滅することでしょう。

日本のLEDも液晶製品も、世界で最も信頼性の高い製品群であることを付け加えておきます。

スマホのヘビーユーザーの方のご相談を承っておりますのでどうぞご連絡下さい。

日本初のIT系メガネショップJ-EYE

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