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2014年2月

2014年2月25日 (火)

ブルーライトが極度に少ないNECの新型LED液晶モニター

「ブルーライトカット」は時代遅れの代名詞に...

 昨年の11月にNEC社からデザイナーや印刷関係者向けに、高演色性能を持つGB-R型という3色タイプのLEDを使用した液晶モニターが3機種発売されました。従来の2色タイプLEDでは演色性能を示すRa値が70程度しかないためにAdobeRGBの発色に限界があったものが、新開発の緑色(G)と青色(B)のLEDで赤色(R)の蛍光物質を励起させた白色LEDではカバー率99%にも及ぶ(Ra=90程度)ものです。

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 これまでにも2色以上のLEDはたくさん開発されてきましたが、特に今回特筆に値する機能はIT系メディアにも全くアナウンスされなので、この新型LED液晶モニターが他社の製品を大きく凌駕していることがほとんど知られていません。

Dsc_0203

 実はこのモニターの画面スペクトルを調べてみたところ、従来の2色タイプB-Y型LEDのブルーライト出力領域(380~495nm)の積分値と比較した結果、相当程度低減していることが判明しました。

Led_samp

メディカルセクターの常識を一新するLEDの誕生!!

 それも他社の最新機種のような「ブルーライト低減モード」などではなく「通常のデフォルト状態」での測定値です。2色タイプLEDでは「ブルーライト低減モード」にすると必ず画面の色が変わってしまうため、Adobe系アプリケーションを扱うDTP関係者やデザイン関係者には敬遠されておりました。

 それが発色に依存せずにLED側の青色出力を抑えながら加色法的な純度の高い白色を作り出すことができれば、性能的にもヘルスケア的にも一挙両得であると思われます。新開発のGB-R型LEDモニターはそれこそ電子カルテやX線画像を詳細に見続けるメディカルセクターに大いに取り入れ、ドクターの目を守ることにも役立つのではないでしょうか。

各社で多色LED開発競争に発展する可能性が...

 NEC社の快挙は当然他社の製品に多大な影響を与えることになるでしょう。特にLED開発は日本のお家芸でもあり、海外メーカーでは量産化の難しい耐熱素材系蛍光物質の開発など重要な基礎技術が強みでもあります。色味が変化せず、自然な発色でしかもヘルスケアに影響するブルーライトの大幅低減は世界中のユーザーが待ち焦がれた製品ではないでしょうか。多色LEDの研究開発がさらに消費者による健康志向のニーズで急速に発展するものと思われます。

 ここで取り上げているNEC MultiSync PA242Wの測定情報は、当社ホームページで詳細にリポートしています。これまでのLED液晶モニターに落胆していた方や新しいLED液晶モニターの買い替え予定の方は必見です!

J-EYE/ブルーライト徹底研究  ttp:www.j-eye.com/001_014/f10174p.html

それでも無くならないパソコン用メガネとは

GB-R型LED液晶モニターを調べていてわかったことは、

①従来のブルーライト用メガネ及びレンズは2色LEDの分光特性に合わせて特注で制作されているため、GB-R型LEDの分光特性と全く異なるので使用しても無意味。当然別の多色LEDが出てくればその分光特性に互換性が担保される可能性がない。
②ブルーライト領域だけのスペクトル分析では多色LEDの評価はできない。したがって可視光領域全域の分布状況を詳しく分析しなくてはならない。
③多色LEDを搭載した液晶モニターに適応するメガネレンズの選択は、個別のスペクトル測定と当社が開発したSML分析手法による最適化が必要。
④モニターのハードウェアキャリブレーション時に画面輝度を触れないので、ガンマ値と色温を変化させずに適応する減光レンズでの調整が必要。

などです。この問題を解決せずに手抜きの対応ではエンドユーザーが納得する正確なパソコン用メガネの販売ができません。もしそのようなことでお悩みのデザイナーさんやDTPオペレーター、メディカルセクターなどの専門職の方のご相談をお持ちの方はお気軽にご相談ください。かつて科学計測用の画像処理・解析システムの開発コンサルタントをしていた当店マネージャー(SS級認定眼鏡士)が通常メガネ店レベルの知識を超えた専門的なコンサルティングをしております。

日本初のIT系メガネショップ J-EYE
 

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