2年連続で田中恭一オプティカルアワード受賞
100年ぶりにメガネの概念を変える技術革新
第2回、田中恭一オプティカルアワード受賞から1ヶ月が経過してしまいました。
レンズメーターが発明されて100年ぐらい経過しているそうです。
メガネをレンズメーターに乗せてレンズの度数、乱視の度数と軸度、プリズム度数と基底方向、光学中心の測定ができますが、これはあくまで片眼のレンズ状態の測定であって両眼同時の測定ではありません。
問題の核心は正にこの片眼だけを測定する操作・行程にあります。つまり片眼レンズのプロパティは理解できても、あくまで片眼レンズの単独情報であって両眼に組み込まれた両眼レンズの物理的状態を必ずしも把握していません。
さらに述べると、レンズメーター上のメガネの光学中心間距離は網膜に投影される画像の光軸間距離と一致していると限らないのです。この問題を日常業務で偶然発見しました。
ある日のこと、当店で作ったメガネに大変満足された方が、そのメガネを他店に持ち込んで予備用にロープライス・メガネを「まったく同じ度数」で製作されたところ、物がだぶって見えてしまい無駄な出費をしてしまったと報告に来られました。
しかも当店に来る直前にそのロープライス・メガネを眼科に持ち込んで調べたところ「度数や瞳孔距離は問題ない」と言われてしまい、すかさず先生に「では、なぜダブって見づらいのでしょうか?」とたずねたら、「さあ、なぜでしょうかね...」と言われお手上げになったようです。
この事実を冷静に考察したところ、レンズメーターに設置する左右レンズはあくまで2次元平面上に設置しているためにレンズ後方の3次元的な光軸中心と瞳孔中心が一致しているとは限らないことが瞬時に閃きました。
正に100年ぶりにメガネの概念を書き換える瞬間に遭遇しました。
つまり片眼レンズを計測して2次元平面上の瞳孔距離を合わせるだけでは、現在流通している100%調整不可能な形状記憶樹脂素材フレームは左右の傾斜状態により左右レンズの光軸間距離が一致しないことが判明しました。普通のまともなメガネでも3D光軸キャリブレーションしなければ全く同じ原理が成立します。
調整したくても、軽くて変形しにくい樹脂素材のメガネは温めても変形しないので見づらいままということです。ですから眼科の処方箋で作ったとしても「顔に対して調整不可能なメガネ」では処方効果が期待できません。恐らく、そのちがいは国家資格の眼鏡作製技能士でなければ正確な説明は難しいでしょう。
見づらいメガネは単なる頭痛だけでは済みませんので、健康被害やその他の影響は恐ろしいです。
そこで両眼同時に左右レンズの光学中心間距離とレンズ後方の光軸間距離を測定する装置と測定方法を研究開発してオプティカルアワードにエントリーいたしました。昨年はこの研究と並行してメガネの国家資格の試験勉強しておりまして、連日深夜まで励んでおりました。おかげさまで国家試験も100点満点で合格し、2年連続で田中恭一オプティカルアワードを受賞できたことは生涯忘れることのできないものとなりました。
授賞式ではコンタクトレンズの歴史上の人物であり、尚も研究開発に励んでおられる田中恭一先生から直接賞状を手渡されたことは感激の一語に尽きます。
当社の発明した技術は正にこの100年間、だれにも気づかれず、あまりにも見過ごされてきた点にスポットを当てたものです。
世界初で世界唯一の3D光軸キャリブレーション・システムのブラシュアップを重ね、さらに機能を向上させる計画があります。今後も斬新なシステム研究開発に取り組みますので、当社の発表にご期待ください。
未来技術に挑戦する
デジタル・ビジョンケアショップ
J-EYE 武蔵小杉
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