無料ブログはココログ

パソコン用メガネ情報

2016年2月15日 (月)

ソフト開発用メガネ最新情報アップ

どこにも書かれていないパソコン用メガネ最新情報

 これまで星の数ほどの「パソコン用メガネ」情報がありましたが、どれもこれもただのブルーライト用メガネだけで、肝心のソフト開発者のための業務に踏み込んだディープな情報は皆無でした。

 自らパソメガ®システムやPC-SPECTRUM64、TORIC+など眼鏡業界世界初のシステムを開発してきたSS級認定眼鏡士が、ソフト開発者の視点に立って開発技術者用メガネを解説しております。

Pc_title11

http://www.j-eye.com/001_014/f10174r.html

 現実にソフト開発のスタンスは昔と今で随分様変わりしています。デスクトップPCで液晶画面を1つ設置する標準的なものだけでなく、ノートPCと大画面LCDを接続したり大画面LCDをマルチ画面として使用するなど多様化しています。

Pc_moni_21
 一般的な眼鏡店での度付パソコン用メガネは標準的なシングル画面を基準とした視力調整が主流となっているようですが、お客様からマルチ画面に対応したメガネレンズと度数調整の質問を多数受けています。

 すでに20年以上前からWindows系ソフト開発を目的としてMilleniumのデュアルビデオアダプタを内蔵したDOS/V-PCを数台自作しました。それ以来モニターはマルチ画面を使い続けていることから、かなりマニアックなアドバイス内容となっています。

 パソコン用メガネを扱う上で、多業種のお客様のコンサルティングには、眼鏡光学のみならずシステムアーキテクチュアや画像工学、照明工学、ソフトウェア工学の知識はさらに必須になりつつあります。ですから何故そのパソコン用メガネが必要なのか、エビデンスを重視するIT系ソリューションを開発し続けています。

 もし現在お使いのパソコン用メガネで問題を感じることがありましたらお気軽にご相談をお待ちしております。

メガネショップJ-EYE

2014年2月25日 (火)

ブルーライトが極度に少ないNECの新型LED液晶モニター

「ブルーライトカット」は時代遅れの代名詞に...

 昨年の11月にNEC社からデザイナーや印刷関係者向けに、高演色性能を持つGB-R型という3色タイプのLEDを使用した液晶モニターが3機種発売されました。従来の2色タイプLEDでは演色性能を示すRa値が70程度しかないためにAdobeRGBの発色に限界があったものが、新開発の緑色(G)と青色(B)のLEDで赤色(R)の蛍光物質を励起させた白色LEDではカバー率99%にも及ぶ(Ra=90程度)ものです。

Dsc_0205

 これまでにも2色以上のLEDはたくさん開発されてきましたが、特に今回特筆に値する機能はIT系メディアにも全くアナウンスされなので、この新型LED液晶モニターが他社の製品を大きく凌駕していることがほとんど知られていません。

Dsc_0203

 実はこのモニターの画面スペクトルを調べてみたところ、従来の2色タイプB-Y型LEDのブルーライト出力領域(380~495nm)の積分値と比較した結果、相当程度低減していることが判明しました。

Led_samp

メディカルセクターの常識を一新するLEDの誕生!!

 それも他社の最新機種のような「ブルーライト低減モード」などではなく「通常のデフォルト状態」での測定値です。2色タイプLEDでは「ブルーライト低減モード」にすると必ず画面の色が変わってしまうため、Adobe系アプリケーションを扱うDTP関係者やデザイン関係者には敬遠されておりました。

 それが発色に依存せずにLED側の青色出力を抑えながら加色法的な純度の高い白色を作り出すことができれば、性能的にもヘルスケア的にも一挙両得であると思われます。新開発のGB-R型LEDモニターはそれこそ電子カルテやX線画像を詳細に見続けるメディカルセクターに大いに取り入れ、ドクターの目を守ることにも役立つのではないでしょうか。

各社で多色LED開発競争に発展する可能性が...

 NEC社の快挙は当然他社の製品に多大な影響を与えることになるでしょう。特にLED開発は日本のお家芸でもあり、海外メーカーでは量産化の難しい耐熱素材系蛍光物質の開発など重要な基礎技術が強みでもあります。色味が変化せず、自然な発色でしかもヘルスケアに影響するブルーライトの大幅低減は世界中のユーザーが待ち焦がれた製品ではないでしょうか。多色LEDの研究開発がさらに消費者による健康志向のニーズで急速に発展するものと思われます。

 ここで取り上げているNEC MultiSync PA242Wの測定情報は、当社ホームページで詳細にリポートしています。これまでのLED液晶モニターに落胆していた方や新しいLED液晶モニターの買い替え予定の方は必見です!

J-EYE/ブルーライト徹底研究  ttp:www.j-eye.com/001_014/f10174p.html

それでも無くならないパソコン用メガネとは

GB-R型LED液晶モニターを調べていてわかったことは、

①従来のブルーライト用メガネ及びレンズは2色LEDの分光特性に合わせて特注で制作されているため、GB-R型LEDの分光特性と全く異なるので使用しても無意味。当然別の多色LEDが出てくればその分光特性に互換性が担保される可能性がない。
②ブルーライト領域だけのスペクトル分析では多色LEDの評価はできない。したがって可視光領域全域の分布状況を詳しく分析しなくてはならない。
③多色LEDを搭載した液晶モニターに適応するメガネレンズの選択は、個別のスペクトル測定と当社が開発したSML分析手法による最適化が必要。
④モニターのハードウェアキャリブレーション時に画面輝度を触れないので、ガンマ値と色温を変化させずに適応する減光レンズでの調整が必要。

などです。この問題を解決せずに手抜きの対応ではエンドユーザーが納得する正確なパソコン用メガネの販売ができません。もしそのようなことでお悩みのデザイナーさんやDTPオペレーター、メディカルセクターなどの専門職の方のご相談をお持ちの方はお気軽にご相談ください。かつて科学計測用の画像処理・解析システムの開発コンサルタントをしていた当店マネージャー(SS級認定眼鏡士)が通常メガネ店レベルの知識を超えた専門的なコンサルティングをしております。

日本初のIT系メガネショップ J-EYE
 

2013年9月 8日 (日)

海の向こうからJ-EYEのパソコン用メガネを求めてご来店のお客様に感激

海外でも注目される
PasoMega®/パソメガ®システムによるPCグラス

数日前、アルゼンチンでメディアクリエータとして20年前から活躍されている日本人のお客様がパソコン用メガネご購入のためにお見えになられ、本日無事にご納品させていただきました。

それというのも、アルゼンチンのご自宅から当店の「パソコン用メガネ最新情報」をご覧になられてパソメガ®システムに感激され、ご来店されたそうです。正直その日は当方も感激で夜なかなか寝付けないほどでした。

実は現在パソコン用メガネを百人百様に最適化するPasoMega®システムも急激にバージョンアップの開発を重ねており、来月開催されるメガネの国際展示会IOFTで最新バージョンを発表する予定です。そのために開発用システムもすべて新しいものにリプレイスしました。

驚いたことに日本国内や海外のお客様の多くが、必ずしもパソコン用メガネが「ブルーライト用メガネ」と考えなくなりつつあります。

「パソコンで目が疲れる...」と相談すると検査もせずに画一的に「ブルーライト用メガネをかければ目の疲れが取れますよ...」的な根拠の希薄なセールストークでは、海外どころか地域内のお客様からも敬遠されるかもしれません。ブルーライトプロテクトの要素だけで眼疲労が改善されないからです。

「パソコン用メガネ」はブームで終わらない地味ではありますが確実な生活必需品です。ご利用される方に最新IT技術を駆使した細かい状況分析と専門家による最適化のご提案、さらにPCの快適な運用のアドバイスのバランスが整えられて一式19,800円からご購入できます。

詳しいことは当店の「パソコン用メガネ最新情報」をご覧ください。

日本初のIT系メガネショップJ-EYE

2013年7月18日 (木)

パソコン用メガネ最新情報~画面輝度とフリッカー現象

画面輝度を適度に下げて使用することは眼のために良いのですが、LED液晶モニターのバックライト光源の電気的特性によりフリッカー現象というチラツキで目が疲れる方があるようです。フリッカー現象のシミュレーション画像を作ってみました。

Fr0 バックライトのLEDの輝度はPWM(パルス幅変調)制御というデジタル回路で行われています。これはLEDの印加電圧は一定で、電流がONのときの時間によって目が明るく感じたり暗く感じるようにしています。もし電圧変動型のDC制御にしてしまうと明るいときと暗いときのLEDの色味が変動してしまうため、液晶画面の演色性に影響するからです。

 画面輝度が明るい場合はPWM制御によるLEDの点滅は気にならないのですが、輝度をある一定以下に下げた状態ではLEDの残光時間が短いために点滅の動作が気になる現象が発生します。これを「フリッカー現象」と言います。

 点滅周期は一定とは限りません。体調や個人差により点滅を感じる周期は異なります。当店にはかなり以前からフリッカーテスターという測定器があり、過去に300人ぐらいのお客様に実施して調べたことがあります。一般的には1/30~1/45秒の点滅速度で、体調が良いほど高速点滅を感じる傾向にありました。つまりそれほど画面を暗くしないレベルでフリッカーを感じる可能性もあります。

 画面輝度を下げれば「パソコン用メガネは要らない!」と考える向きもありますが、画面の機種や個人差要因によってフリッカーの感じ方は異なりますので必ずしも全ての場合に当てはまりません。

 フリッカー対策はフリッカー現象の意味とヒトの視覚特性を理解していなければ解決できません。当店ではすでにフリッカーで目が疲れる方の対応方法を研究しておりますので、画面を暗くしたら画面がチカチカとチラついて困る方は是非ともご相談下さい。

フリッカー現象の解説は当店WEB「ブルーライト徹底研究」をご覧下さい。

WEB → ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174p.html

日本初のIT系メガネショップ J-EYE

2013年5月15日 (水)

パソコン用メガネ最新情報~スマホの視認性とプルキンエ現象

スマホでの眼の疲れは距離と明るさが原因か

前回の補足です。

場所により明るさの調整で疲れがかなり改善

そもそも明るさに関して言うと、「日中の明るい場所ではスマホがまぶしくて疲れる!!」と相談に来る人がいません。むしろ日差しの強いところではスマホ画面が見づらいくらいです。

Smh002

ある明るさに対してどれだけ見やすいかということを「視認性」といいますが、スマホは明るいところでも視認性を維持するために画面輝度がかなり明るくできます。PCと異なり、屋外でも使用することを前提にしているので画面輝度の設定上限が高くされているのです。

問題はその明るさのまま夜を迎えた場合、ヒトの眼がプルキンエ現象の影響を受けてブルーシフトと感度増幅が起こることです。暗い夜道でスマホの画面に顔を明るく照らされた人が歩いている姿を目撃しましたが、想像以上に明るく感じました。とてもクリアタイプのブルーライトメガネでは対応し切れないことは、前回のブログのスペクトル分析結果でもお分かりかと思います。

暗いところでスマホを使用すると眼の瞳孔が激しく縮瞳と散瞳を繰り返すため、瞳孔括約筋の疲労が生じることと、移動しながらスマホを見ているため散瞳したときにピント調節のために毛様筋が激しく動くことによる疲労が生じます。

更にある閾値を超えた光刺激は偏頭痛を引き起こす可能性が知られているので、明るい場所で設定したスマホ画面の輝度は暗い場所には適さないことがわかります。

スマホ画面と眼の距離が近すぎると疲れる

皆さんはスマホを見る距離はどれぐらいにしていますか?

もし30cmよりも近くて長い時間見ていると調節性眼精疲労につながる可能性があります。これは度無しのブルーライト用メガネだけでなく、度付きメガネで見ていても同様です。メガネ店によっては「ブルーライト用メガネをつければ疲れが取れます...」みたいな事を言うところもあるようですが、事実は全く異なります。ブルーライト用メガネをつけても距離を30cm程度離さないと疲れが取れません。場合によっては視力が合っていないこともあります。

スマホとじょうずに付き合うには...

スマホはできるだけ暗いところの使用を避けるか、明るさに応じて画面輝度を調節しないと疲れるのです。

それがLEDという光源だけを問題にしたのなら、ブルーライトに励起されていない有機ELパネルの画面においても暗い場所では同様な現象が起こることの合理的な説明ができません。

LEDでもCCFLでも有機ELでも発光源に関わりなくプルキンエ現象が起こることから、背景光とのアンバランスによって眼精疲労に繋がっていくものと思われます。ブルーライト問題は発光源の種類でなく、薄明視から暗所視にかけてのセンシティビティー・シフトそのもののはずです。

まもなく 「疲れ眼の原因はLED液晶のブルーライト」 という広告は消滅かも!?

有機ELを使用したパネルが普及すれば光源に依存しないことがすべて明白です。LED液晶を絶対害悪視し、事実を歪めた無数の広告はプルキンエ現象や電子材料物性を理解すれば無意味な内容であることが容易にわかるはずです。

LEDも液晶も我国の重要な産業の要として今後さらに発展し続けることから、極端に偏見性の高い広告はまもなく消滅することでしょう。

日本のLEDも液晶製品も、世界で最も信頼性の高い製品群であることを付け加えておきます。

スマホのヘビーユーザーの方のご相談を承っておりますのでどうぞご連絡下さい。

日本初のIT系メガネショップJ-EYE

2013年5月 7日 (火)

パソコン用メガネ最新情報~薄明視によるプルキンエシフト

ブルーライト用メガネを掛けても疲れるのは、やはりプルキンエ現象が原因か!?

真っ暗でなく薄暗い環境では視細胞の錐体細胞(主に明るいところで機能)と桿体細胞(主に暗いところで機能)の両細胞が作用することが知られています。夕方の薄明(日没後の薄明かり状態)の目の状態は明所視でもなく暗所視でもないことから薄明視と呼ばれています。

オフィスが天井の照明を極端に削減してPC画面を見ている状態は、正に「薄明視」状態です。

薄暗い場所では眼の感度上昇と青色の偏移のみならず、僅かな視線移動でも発光体と背景の明るさのギャップから瞳孔が激しく縮瞳と散瞳を交互に繰り返すでしょう。これでは疲れてしまいます。ブルーライト問題の核心はヒトの環境適応メカニズムが影響しているものと考えます。しかし一般的なブルーライト用メガネはカラーバランスが崩れるため使用できない場合が多く、正確な分析と細かいアドバイスが必要です。

当店ではかつて画像処理・画像解析システムの開発コンサルタント経験者でSS級認定眼鏡技術者資格取得者が総合的なアドバイスを行っています。最近は技術系やデザイン系のみならず、日本全国の医系大学関係者や医療系技術者のお客様も増加しています。

相対値でなく絶対値を扱う視感度グラデーションマップを考案

これまで当方が測定で使用するスペクトルメータが相対値を使用していたために明所視と暗所視での相対強度のみを表示していました。明所視での最大視感度が683 lm/Wであるのに対し暗所視では1700 lm/Wと約2.5倍の感度差があることから、視感度の絶対強度を線形マップ化したグラフを考案しました。ヒトの眼の感度変化はアナログ的なので、インクリメンタルな表示よりも客観性を重視したものです。

Lumi_pr_003b_2 
薄明視によるプルキンエシフトがどのように偏移するか網膜感度関数から実際に計算し、解りやすい線形のグラデーションマップを作成したものです。

現在プルキンエ現象のみならず、LEDの物性やPWM駆動回路等も含めてブルーライト問題の核心に迫りつつあります。近いうちにこの問題の中間報告的な総括を予定しておりますのでご期待ください。

この記事のさらに詳しい内容は、メガネショップJ-EYE「ブルーライト徹底研究」
ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174p.html をご覧ください。

パソコン用メガネ最新情報全般は
ttp://www.j-eye.com/001_014/index.html をご覧ください。

デザイン関係・DTP関係・ブランディング関係でPCをご使用されている方のご相談を承っておりますので是非ご連絡ください。

日本発のIT系メガネショップJ-EYE

2013年4月28日 (日)

パソコン用メガネ最新情報~プルキンエ現象とDTP

DTPやデザイン関係者にも影響のあるプルキンエ現象

薄明視によるプチ・ブルーシフトや暗所視によるブルーシフトで見ているものの色味が変化するということは、DTPやデザイン関係者にとっても大きな影響があることは必至でしょう。

Dtp_demo3_2 

対策としては、作業する場所が太陽光などの外光の変化を受けない一定の明るさを保てることです。室内照明を薄暗くすることもsRGBでなくAdobeRGBで36bitカラーを扱うような場合や指定色(PANTONE等)を取り扱う場合のカラーディティールに影響を及ぼします。さらに詳しい情報を当社ホームページに掲載しています。

パソコン用メガネ総合情報の各ページをご覧下さい。

「ブルーライト徹底研究」のDTP関連情報
ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174p.html

「DTP用メガネ情報」
ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174o.html

また明るい場所で画面がまぶしくても、ハードウェアキャリブレーションした液晶モニターは画面の設定変更が一切できないので明るさを調整するのはメガネでやるほかありません。その場合、極めてニュートラルなスペクトルを持つDTP用の特殊カラーレンズを必要とします。実際に当社でスペクトルを測定して推奨できるレンズは大手メーカーから出ています。もちろんブルーライト領域の減光率も良好ですが量販チェーン店や激安店では取り扱われていません。

当社においてDTPは20年ほど前から実施しており、DTP用のメガネはそれなりに研究してきました。リーズナブルのものもご用意しておりますので、DTP作業でお困りの方は是非ともご相談下さい。

日本初のIT系メガネショップJ-EYE

2013年4月26日 (金)

パソコン用メガネ最新情報~CCFLのブルーライトとプルキンエ現象

プルキンエ現象はCCFL(冷陰極管)のブルーライト含有率にも影響する!?

これまで擬似白色LEDについての影響は多くのサイトでも見られますが、CCFLなど非LED系バックライトの液晶モニターに関してはほとんどありませんでした。そこで当社開発のLCDブルーライト解析システムでCCFL搭載のモニターのスペクトルを調査したところ、従来ブルーライトの影響は少ないと思われたCCFLに意外な結果が出ましたのでご報告します。

Ccfl_1
上の画像はCCFL内蔵液晶モニターのスペクトルです。黄色の線が光束のスペクトルで530nm付近にかなり強いピークが見られます。当方は以前からCCFL内臓のモニターにはLED用に開発されたクリアタイプのブルーライト用メガネがあまり役に立たないことを繰り返し述べてまいりましたが、多くの販売店ではいまだにその区別を消費者に促すことは無いようです。実際にはCCFLも僅かながらブルーライト領域のスペクトルを検出していますが、明所視ではブルーライト領域の積分値はLED発光スペクトルに対して9.53%程度でした。

Ccfl_2
ところが暗所視におけるブルーライト領域の積分値の相対比率は一気に59.66%と約6.3倍に増加しました。つまりLEDだけがすべての問題があるかのようなメガネ店の広告内容は事実と異なり、根本的な内容の変更をせまられるでしょう。明らかにLED液晶用として販売しているパソコン用メガネの分光特性は一致しません。LEDとCCFLが異なるということは、次世代の表示デバイスであるOLED(有機EL)も全く異なる分光特性ですから、「LED用で全て事足りる...」的な広告は何ら根拠が無く、欺瞞と言わざるを得ません。メガネ業界は医学や光学的な内容のみならず、電子材料工学や電子機器の物性に踏み込んだ理解の必要性が求められる時代になりつつあります。

恐らく発光する全ての電子表示装置の個別の特性による影響もあるでしようが、プルキンエ現象のようなヒトの本来持っている網膜の環境特性によってブルーライトを感じやすくなるということは、業界でも全く知られていないものと思います。

プルキンエ現象については個々に述べられていますが、ブルーライト領域と網膜特性の解析における関連情報は他に見られないことから、今後もさらに詳しく追跡してまたご報告いたします。

日本初のIT系メガネショップJ-EYE

2013年4月14日 (日)

パソコン用メガネ最新情報~プルキンエ現象とスマホのブルーライト

ブルーライト問題の核心は比視感度の偏移(Sensitivity Shift)に由来するのか...

当社で開発した液晶ブルーライト解析ソフトを改造して標準比視感度における明所視と暗所視の光束スペクトルの変化を表示できるようにしたところ、プルキンエ現象を裏付ける結果が出ました。

詳細レポートは 「ブルーライト徹底研究」 ttp://www.j-eye.com/001_014/f10174p.htmlをご覧下さい

プルキンエ現象とは、人の目の網膜感度は暗い環境では青色の物体は明るく見え、明るい場所では黄色から赤い色の範囲の波長成分の物体が明るく見える現象のことです。

Sumaho_2

一般に明所視では視細胞の錐体細胞が機能し、暗所視では桿体細胞が機能することが知られていますが、薄暗い場所では薄明視といって錐体と桿体の両細胞が機能します。このときに最大感度の波長が偏移するために色味が変化します。

Sumaho_1_2

つまりスマホを明るい場所から暗い場所に移動して使用したときに全体に青みが強くなるのですが、実はブルーライトよりも明るく感じるグリーン領域の感度が上昇するため画面全体の輝度が増加して見えることがわかりました。

Sumaho_3_3

これまで「ブルーライト用メガネをかけても目が疲れる...」という方の様々な問題を1つ1つ調べてきましたが、スマホやタブレットPCのように異なる照明環境に移動して使用する可能性のある電子機器を使用する場合には、それなりの対策が重要であることを確認しました。当店ではHOYA社が製作しているマルチギアシリーズのレンズで対応が可能なことを確認しており、スマホを多用する方にお勧めしています。それ以外のメーカーでは効果が弱かったり色が濃すぎて使用しにくいことも確認しています。

スマホはタッチパネルがブルーライトを吸収する材質のため、明るい場所では一般のLED液晶モニターよりもブルーライトの放出レベルが低いのですが、暗い場所では次のような変化がありますので注意が必要かと思われます。

Sumaho_4_2 

詳しくは当店のブルーライト専門サイトをご覧下さい。

日本初のIT系メガネショップ J-EYE

2013年3月 8日 (金)

パソコン用メガネ最新情報~老眼の方に最適なIT技術を開発

「普通の老眼鏡でパソコン画面が見づらい...」をPasoMega®で解消しませんか!

Rougan0

 普通の老眼鏡で本や携帯が見えるのに、パソコン画面となると顔を画面に近づけなければ見づらいという方が多いようです。年齢や調節力などにもよりますが、一般的な老眼鏡は本や書類までの距離に合わせているので40cm前後が楽になるようにしています。

 ところが最近のパソコン画面の大型化に伴い、目から画面までの距離が70~80cm程度にしている方にとって普通の老眼鏡ではピントが合いにくくなります。 

 このような場合にはいくつかの選択肢がありますが、単純にパソコンまでの距離専用にすると「パソコン画面は見えるけど手元の書類が見づらい」という状態になる場合があります。そこで当店では長時間お仕事される方のために専門の近用視力表で正確な明視範囲(ピントの合う範囲)を測定し、独自に研究した目の調節理論をもとに開発した「快適範囲計算シミュレーションシステム」を使用してお手許から画面まで楽にピントを合わせられるようにしております。さらに測定データを十分に生かせるHOYAのパソコン用レンズを各種取り揃えております。

Rougan3

 快適範囲(上のグラフの緑色の領域)は、作業者自身の調節力と目的距離に影響します。ですから正確な近用明視域を測定するためには、正確な遠用視力と乱視測定、輻輳力やなども正確さが必要です。つまり快適なパソコン用メガネの度数測定とはそれなりの高度なスキルと最新のIT技術が要求される時代になりました。

 パソコン用メガネを単なる 『弱めの老眼鏡』 と考えると肩こりや頭痛から逃れられません。快適なパソコン用メガネにおける作業の効率は格段に異なります。そのようなメガネをお探しの方は是非ともPasoMega®チェックを体験してください。

Rougan2

PasoMega®(パソメガ®) サイトはこちら  ttp://www.pasomega.com 

日本初のIT系メガネショップJ-EYE